経営戦略
ランチェスター戦略
世の中には原理原則というものがあります。ランチェスター戦略もそのひとつで、物理の法則を応用した科学的な経営論であり、「シェア1位」を目指す競争戦略です。 シェアとは市場占有率のことを指し、ある特定の商品・地域・客層の中で企業の商品やサービスが占める割合のことです。企業の優位性を示すことができるため、企業戦略において重要な指標となります。
ランチェスター戦略は物理から導き出された法則なので、知っていようとも知らないでいようとも、好きだろうとも嫌いだろうとも作用してしまいます。
ランチェスター法則とは
ランチェスター法則とは、1914年、イギリスのフレデリック・ウィリアム・ランチェスターが第一次世界大戦時に「戦いには2つの戦い方がある」ことを物理の法則を用いて発表しました。それを第一法則、第二法則と言います。
強者の戦略では、豊富な物量を全国的なマスマーケットへ展開し、コマーシャルなどのイメージ戦略で顧客との接触を増やします。市場シェア2位以下の競合他社に対しては、価格競争を仕掛けたり、同価格帯でも質を高めたりといったミート(同質化)戦略をとります。
弱者の戦略は、資本力のある大手企業や市場シェア1位の知名度のある企業と差別化をはかり、勝機のある土俵で商品・サービスの質であったり、お客との距離の近さであったりを武器にして、ニッチな地域や顧客層に限定された市場でシェア拡大を狙って行きます。