戦略日記
戦略があってSNSは活かされる #49
戦術は戦略から導き出されたものでなければ効果は期待できません。今やSNSは避けて通れないメディアツールですが、これは戦術の一部です。
あらゆる戦術は、上位上流の戦略設定によって成果として大きく左右されます。
SNSに取り組むことから何を得たいのか、どのように成果を最大限に達成できるだろうかといった全体像を把握することから始まります。3大戦略の設定からスタートです。
SNSは広告活動の一つになりますので、特に客層戦略の組み立てが重要となります。この戦略によってTwitter、Instagram、Facebook、Youtubeなど活用するメディアの選定や投入資源と配分が変わってきます。
そして何のために、どのような目標と作戦を立てていくかです。
例えば、ブランドの認知度を高める。ファンをつくる。商品・サービスへの需要を生み出す。見込み客を獲得する。売上げをつくる。忠実な支持者を築くなどなど、これらブランディング(戦略的広告)かマーケティング(戦術的販促)なのかによっても訴求内容は大きく変わります。
更に客層戦略における理想的なお客様とはどのような人たちなのかを明確にしておく必要があります。ペルソナです。
(一部の例)
場所:理想とするお客様はどこに住んでいますか?
年齢:お客様の年齢層はどのくらいですか?
性別:お客様の性別は? これはブランドによって重要でない場合もありますし、不可欠である場合もあります。
興味:趣味や興味のあるものは何でしょう?
キャリアや業界:どのような業界で働いていますか? どのような役職でしょう?
所得レベル:所得はどのくらいですか? 価格を気にする人たちでしょうか。それとも、プレミアム商品に積極的にお金を使う人たちでしょうか。
人間関係のステータス:独身でしょうか? 既婚でしょうか?
この他にもペルソナ設定は多岐多様にわたります。
これらの客層設定によって、デザイン、レイアウト、文字の位置やフォントの種類などなど訴求表現が決まっていきます。質にあたる部分となります。写真やYoutubeなどの動画でも同様です。これらを明確にしておかなければ、違うイメージのお客さんから問い合わせが来てしまうことになりかねません。
巷では、儲かる動画セミナーやSNSセミナーが山ほどありますが、注意したいことは戦略なき戦術は効果が出ないということです。
また、これらに参加している人々は競合になるということです。場合によっては、ランチェスター法則の「お客掘り起こし係」になってしまいます。先ずはしっかりと客層戦略の設定を行って、時間をはじめとする貴重な経営資源を有効活用していきたいものです。