戦略日記
売上が減っても利益を増やす #227

会計と聞いて何を思い浮かべますか?真っ先に思いつくのは、税金の計算や銀行への決算報告書などかと思います。確かにそれも大事ですが、もっと社長の「稼ぎ」に直結させる戦略MQ会計があります。
MQ会計の「MQ」は、限界利益のこと。難しそうな言葉ですが、要は「売上から変動費を引いた、商品やサービスが稼ぎ出す純粋な粗利益」のことです。MQ会計は、社長に「どの商品・サービスが儲かっているのか」「どこに力を入れるべきか」を教えてくれます。例えば、売上は高いけどMQの低い商品があれば、思い切って撤退する勇気も必要となります。
年一度の決算書は、あくまで過去の「結果」の集計です。結果には必ず「原因」があります。価格、原価、粗利益、販売数量の構造によって黒字や赤字が決まります。
多くの中小零細企業では、売上至上主義に陥りがちです。「売上が上がれば全て良し」と考える経営者は少なくありません。しかし、売上が伸びても利益が伴わなければ、それは砂上の楼閣です。MQ会計は、売上という「華」ではなく、利益という「実」に目を向けさせてくれます。
粗利益は企業にとって最も重要な生命線となります。なぜなら、売上から原価を除いた粗利益から人件費を含む経費や借入返済金など経営活動における全ての費用が賄われるからです。
MQ会計は、決して難しいものではなく電卓させあれば、中学生でも理解することができるほどシンプルです。よって従業員にもわかりやすい会計手法です。従業員が会社の利益構造を理解することで、コスト意識や利益意識が向上し会社全体の業績向上につながります。
戦略コンサルティングで支援させていただいているクライアントは、この5年間で粗利益率が10%もアップしました。ランチェスター戦略では、この粗利益を最重要視して業種平均と対比してチェックを繰り返しています。
MQ会計は、経営者と全従業員が会社の現状を正確に把握し、未来を切り拓くための強力なツールとなります。自社の利益構造を正しく理解することで持続的な成長を実現させることが可能となります。
とかく、中小零細企業の経営者は数字に弱い人が多いように感じます。経営者として「知らない」は許されないのです。