戦略日記
経営でやってはいけないDon’tsがある② 勝って兜の緒を締めよ #225

経営活動において、やってはいけない「Don’ts」は数多く存在します。前回に続き、第2弾としてお伝えしたいと思います。
「儲かったから節税だ」と高級車、高級時計… 成功の証とばかりに、明らかに目に見えて変貌する中小企業経営者がいます。彼らは、まるで子供が新しいおもちゃを手に入れたかのように、喜びを隠そうともしません。
しかし、彼らの目は、足元に潜む危険を見ようとはしない。小さな成功に酔いしれ、特例意識で身を固めた経営者の未来は、残念ながら明るいとは言えません。
「節税だから仕方ない」と都合の良い理由付けをする、このような経営者は自分だけを例外にする天才です。普段、社員へ言っていることとやっていることが言行不一致となっています。
贅沢を覚え、日々を送る彼らは、まるで時代の流れに取り残されたかのように、ゆっくりと衰退への道を辿っていくことでしょう。彼らが忘れているのは、「勝って兜の緒を締めよ」という古来からの教えです。「いつも勝利していると、驕りが生まれ、敵を侮ったり、不行儀なことがあるので注意せよ」との意味で戦国武将、北条氏綱の遺言とされています。戦に勝った時こそ、気を緩めることなく次の戦いに備えよという戒めです。
経営者は、小さな成功に酔いしれて生活を変えてはいけないと言えます。なぜなら支えて下さっているお客が、仕入先が、社員がシビアな目で見ているからです。「支えを失ったものは崩れ落ちる」は、自明の理です。
経営もまた、常に変化し続ける戦場です。一時的な成功に慢心し、守りの手を緩めてしまえば、たちまち敵の標的となり、戦場から退場を余儀なくされてしまうでしょう。
成功した時こそ、謙虚さを忘れず、足元を見つめ直すことが大切です。過度な消費は、企業の体力を奪い、成長の機会を失わせます。大切なのは、利益を未来への投資に回し、企業の持続的な成長を目指すことです。
儲かった利益は、未来への投資に使うべきです。新しい技術、人材育成、研究開発などなど、将来を見据えた戦略的な投資こそが、企業の成長を加速させ、競争優位性を確立するのです。また、経営者は常に学び続ける姿勢を持つべきです。
時代の変化に敏感に反応し、戦略に基づく新しい知識や情報を積極的に取り入れることで、変化の激しい時代を生き抜く力を養うことができます。「成功は最大の敗北の要因である」これは、とても重要な教訓です。
成功した時こそ、謙虚さを忘れず、常に学び続ける姿勢を持ち続け、継続する力を養うこと。この言葉を胸に刻み、未来への投資を怠らない経営者こそが企業の永続的な発展を築くことができるでしょう。