戦略日記
いつも「動かなきゃ」と取り憑かれている #222

いつも「忙しい、忙しい」と口にし、「忙しくしていることができる経営者だ」と思い込んでいる人がいます。また、何かで目立ち、注目されなければならないと考えている経営者も少なくありません。
常に何かをしていないと気が済まない経営者は、一見するとエネルギッシュで活動的に見えます。しかし、実際には戦略が欠如しているため、場当たり的な対応に追われることが多いのです。
このような経営者は、以下のような状況に陥りやすいと言えます。
* 目標の欠如: 明確な目標がないため、戦術ばかりを模索し、結果として無駄な動きが多くなる。
* 優先順位の不明確さ: 目の前の課題に手当たり次第に取り組み、重要なこととそうでないことの区別がつかない。
* 計画性の不足: 場当たり的な行動に終始し、長期的な視点での計画を立てられない。
* 社員の疲弊: 常に変わる指示に振り回され、社員のモチベーションが低下する。
* リソースの浪費: 無駄な動きが多いため、時間や資金などのリソースが浪費される。
戦略がない経営者は、「何かをしていないと不安」という心理状態に陥りがちです。しかし、このような状態では、本当に重要なことに集中できず、成果も上がりにくくなります。重要なのは、常に動き続けることではなく、戦略に基づき、必要なときに適切な行動を取ることです。
一方、戦略実力の高い経営者は、目立つことなく着実に物事を進めます。派手なパフォーマンスや口先だけの言葉ではなく、緻密な計画と冷静な実行によって、確実に目標を達成していくのです。
周囲に悟られることなく、水面下で情報収集や分析を行い、戦略を練り上げます。そして、しかるべきタイミングで静かに、しかし確実に、その力を発揮します。
戦略実力の高い経営者は、過去の格言にもあるように、「勝つべくして勝つ」ことを知っています。無謀な賭けに出ることなく、「戦わずして勝つ」、或いは勝算のある戦いのみを選び、確実に勝利を収めます。目先の利益や名声に惑わされることなく、長期的な視点に立ち、企業の成長と発展を追求します。
「静水は深し」という格言があるように、静かな人ほど深い知見を持っています。表面的な華やかさや騒がしさとは無縁であり、その内には深い洞察力、冷静な判断力、そして揺るぎない信念が秘められています。
経営者はまず、自社の目標を明確にし、その目標を達成するための戦略を立てる必要があります。そして、その戦略に基づいて優先順位を決め、計画的に行動することで、無駄を省き、効率的に成果を上げることができるのです。
戦略に基づき、「目立たぬように、バタバタしないように」と戒め、冷静かつ確実に経営を進めていきましょう。