戦略日記

戦略の再構築 #195

戦略の再構築 #195

ランチェスター戦略を伝える身になって5年目に入っています。それまでの事業から180度、方向転換をして現在は、ランチェスター戦略の事業のみとなっています。ランチェスター戦略の肝である、一点集中主義や一点突破の考え方に基づく展開です。

4年間を振り返ってみて、戦略の再構築が必要と感じ、特に最近の一ヶ月間は「どうあるべきか」とひたすら考え続けていました。戦略は、一度つくったら終わりではありません。常に、この戦略で良いのかとチェックする必要があります。何故なら時流が絶え間なく変化し続けているからです。

大半の中小企業経営者は、戦略というと商品やサービスの差別化を真っ先に考え、表面上のことを取っ替えひっかえ、切って貼ってを繰り返すケースを多く見受けます。

商品やサービスは、戦術的要素が強いので、この先の客層戦略がとても重要となります。日々、様々な勉強会で戦略における「集中の効果」の重要性を伝えている、かくいう私も「戦略マトリックス」を使い、起点となる重点は何かを繰り返し自身に問いていました。

色々な視点から調査や分析を行った結果、あるカテゴリを見出しました。「灯台下暗し」とはよく言ったもので、他人のことはよくわかるのに自分自身のことはわからないものです。

Simple is best.戦略は、誰が聞いても「なるほど」と理解できるほど、分かりやすくあるべきです。客観的に自社を見つめ直した結果、「このカテゴリこそが、強みであり同時に最大の課題だったのか」と気づかされました。

そのカテゴリは、私自身がやってはいけないことを全力でやってきたことであり、誰よりも苦杯を喫してきたものでした。ここから先は、仕組みの体系に沿ってやってみないとわからない。このカテゴリの経営者を1位に導くことに注力していきます。