戦略日記

断捨離で戦略思考を磨く #191

断捨離で戦略思考を磨く #191

今年も半年が過ぎようとしていた6月下旬にオフィスの中のモノを断捨離しました。現在のオフィスを開設して10年になろうとしていますが、知らず知らずのうちに色々なモノが増えていました。

断捨離とは、自分の人生や日常生活にとって不要なものを断ち切り、物への執着心をなくすことで、身軽で快適な生活や人生を手に入れようとする考え方です。ヨガの「断行」「捨行」「離行」という3つの考え方に基づいて提唱され「不要な物を断つ、捨てる、物から離れる(執着しない)」という生き方を目指すことが、本当のあり方だと言われています。

オフィスの中を先ず細分化してゴミ袋を横に置いて次々に処分を行いました。判断基準は、「使うか使わないではなく、使っているか使ってないのか」のみで実施しました。本当は使えるけど、必要ではないものが自然と判断できるようになります。今使ってないものは、本当は必要のない物だと気づきます。

書類や資料も同じです。経理資料など法的に保管を定められたもの以外で、過去一年以上見なかったものは必要のないものと判断しました。

断捨離を終えたオフィスの中は、見事にモノは無くなって綺麗でスッキリし清々しい気持ちになりました。ここで改めて気づいたことは、断捨離はランチェスター戦略と同じということです。

ランチェスター戦略の肝といえる考え方の一つに「一点集中主義」があります。経営資源やパワーが少ない弱者は、あれこれと手を広げずに一つに集中してカテゴリNo.1になることです。

戦略とは、捨てることから始まります。事業や商品を足し算せずに引き算で強くしていくことに尽きます。一点集中して要らないものは捨てる。捨てる決断から始まります。

仕事ができない人の机上はいつもゴチャゴチャで、パソコンのデスクトップ画面にはファイルやフォルダが画面いっぱいになっています。常に思考が混乱している状態です。一方、断捨離を実践する人は、思考が整理されていて準備、段取り上手です。よく準備したものが勝ちます。断捨離は戦略実力を高めるトレーニングとなります。