戦略日記
成果に厳しくない社長 #188
中小企業の約8割は赤字と言われています。頑張っているのに業績は一向に良くならず、赤字が続いている状態が多いのです。頑張っているのに何故、経営が良くならないのでしょうか。
この理由は、戦略がない、または戦略があったとしても間違っているからです。大半は前者の戦略がないケースが多いのですが、社長の経営が間違っているとも言えます。
このような社長は、赤字が続いている結果にも関わらず「何かに繋がるから。」とか「いつか何とかなる。」という楽観的な言動を聞くことが多々あります。
「何かに繋がるから。」や「いつか何とかなる。」という社長は、会社の命運を決める戦略を考えずに戦術を追いかけ、狙いもなく取っ替え引っ替え闇雲に手を打っていきます。完全な的外れであり、これに振り回される社員はたまったものではありません。社員の定着が悪くなるのは当たり前です。自身の「頑張っている」というプロセスに甘えて、成果に対して厳しくないのです。
ランチェスター戦略の肝で核心となる一点集中主義で考えると、カテゴリ1位になるため、先ずは一つのことに絞ってヒト・モノ・カネの経営資源を集中させていく必要があります。
何かに繋がるは、何にも繋がらない。いつか何とかなるは、その前に会社がなくなります。今頑張っていることは、戦略に沿っているのかを常に見つめ、プロセスに甘んずることなく成果に厳しい社長にならなければいけません。勿論、第一は社長自身の成果に対してとなります。