戦略日記
良い社長になるには #130
経営者と肩書きがついている者であれば誰もが「良い社長になりたい。」と思っています。
ところが「良い社長って何ですか?」と尋ねても明確な答えが返ってきません。掴み所がなく、ぼんやりしていて漠然としているのではないでしょうか。
良い社長になるためには、以下の要点が重要となります。
1. 経営規模によって変わる社長の役目を正しく認識する。
2. 役目を構成する一つ一つのやり方を本気で研究する。
3. 競争相手企業の社長より実力を高める。
こうなれば自社の業績が良くなるばかりか、社員の実力も高まっていきます。逆に経営とは何たるかを知らず、社長の役目を正しく認識せず、研究をしなければ業績は悪くなり、そのうちに会社は疲弊してしまいます。どちらかになるかは社長の腹次第で決まってしまいます。
一般的に良い社長か悪い社長かは、人柄や人格で見られるケースが多いと思います。もちろん、これはとても大事なことであります。しかし、本当に良い社長になるためには、何よりも社長の役目をきっちりと認識して、その役目をどのように高めるかの研究を重ね、ライバル他社の社長より実力を上げていくことしかありません。
具体的な内容として、自社の規模に見合った正しい経営目標を定めること。高度な戦略知識が必要となります。社長は、広義の戦略レベルを高めることにひたすら努力し、社員が担当する戦術は、人並みでもいいと考えることです。仮に、戦略と戦術が逆になってしまうと会社は、常に混乱し大変なことになってしまいます。
戦略と戦術の区別もわからずに、あたり構わず何でもかんでも戦略と言っている社長も少なくありません。巷の経営コンサルタントも然りです。
ちなみに、本屋に行って「戦略的○○」と書かれた本が山のようにありますが、戦略とはいう部分を抽出して比較しても人によってバラバラで同じものは一つとしてありません。戦略を曖昧にしてしまっているので、本を読む社長を混乱させてしまうので注意が必要です。
良い社長になる定義をハッキリと自己認識させることから全ては始まります。これがないといつまで経っても経営の目的、目標もなく会社は良くなりません。
良い社長とは、カテゴリ1位になり一人当たりの粗利益を高めていくことです。これは社長の実力を示す物的証拠となります。良い社長になってこそ、良い会社をつくっていけるのです。