戦略日記

経営は一貫してリンクさせなければいけない #119

経営は一貫してリンクさせなければいけない #119

そもそも経営とは一体何であろうか。

周りの経営者を見ていると、経営という言葉は、掴みどころがないように見えるので何となくボンヤリしているのが実態だと感じます。

経営はどのような要因で構成されていて、何の役割を果たし、どれくらいの重要度があるのか。そして、これらの実行手順があることを正しく知る必要があります。

これは経営者として名乗り、会社の最高責任者であるならば大前提の必須要件となります。なぜなら、経営者が経営の基礎知識を知らずに、ボンヤリとした答えの出ない経営の勉強を重ねても一向に成果に繋がらないからです。

弊社が主催している勉強会の一つに、GunZo(グンゾウ)というランチェスター戦略モデルとデザイン経営を掛け合わしたプログラムがあります。講師は、弊社のパートナーでありランチェスター戦略に精通したクリエイティブディレクターであるウィリアム株式会社の金原氏です。

先日のGunZoでは、「Little things,Big things.」というテーマでランチェスター戦略をベースとした「ブランディングの核」を参加経営者の皆さんと学びました。

講義が進む中で、自社のミッション、ビジョン、バリュー、コンセプト、スローガン(頭文字からMVVCSと称します)を記入して発表するワークがありました。ところが意外と明確に記入できない人が多かったのです。

小職は金原氏と出会い、弊社のブランディングとWebサイトを制作していただくプロセスで何度も何度も打合せを重ねていく上でご指導をいただき、これらの重要性を理解できたのだと思います。

言うまでもなく、ミッション、ビジョン、バリュー、コンセプト、スローガンは上位にある戦略から導かれるものとなります。改めて深く気づかされました。

さらに言えば、経営理念(外部的と内部的なものがある)や経営ビジョン、経営戦略(方針)、ブランド戦略、売上(収益)計画などは、自社の命運がかかった重要な位置づけとなるので、実現可能な内容でなければ意味がありません。経営計画書や指針書は「思いを込めて作りました。」だけではダメで、全てに根拠がなければならないのです。

経営を構成する要因を正しく知り、全ての要因が一貫してリンクしており、これらに再現性があり、誰もが一定の成果を出せる仕組みづくりをしてカテゴリNo.1になればこそ経営と言え、これなしでは顧客満足も社員満足も上辺だけで夢のまた夢となってしまいます。