戦略日記
クオリティに拘る #116
「品質を高める」ことは、企業経営において誰もが重要視しており経営者は口を揃えて言っています。ところが品質やクオリティを実際に高めるための具体性に欠けているケースを多く見受けます。
特に中小企業が売りにしなくてはいけないのはクオリティへの拘りです。しかし、これらは顧客の目には見えにくいものです。
「弊社の技術は特別に優れている。」「我が社の社員は、人柄が良くて優秀です。」「うちの料理は、最高の美味しさです。」と言っても、お客さんからは目に見えないものです。
お客さんから見れば不確実となります。お客さんに限らず、人は不確実なものに対して不安を感じます。企業は、この不安を取り除くことが必須要件となります。
この不安を解消するためには、品質の良さやクオリティの高さを形にして、お客さんに提供することが必要且つ重要になります。
何故ならお客さんは、目に見えないものやまだ知らないものを感覚的に確認したいと思っているからです。人は、目に見えるものを通して、見えない品質やクオリティの高さや拘りを推測します。見た目が良ければ、品質やクオリティが高いと判断されやすくなります。
逆に、見た目が悪ければ、品質やクオリティも良くないのではないかとなってしまいます。
お客さんの目に入るもので手がかりとなるのは、商品のリーフレット、パッケージ、包装類、商品名、ポスター、チラシ、商品そのもの、POPなどが挙げられます。企業全体でいえば、店舗やオフィスの外観、企業名や店名、内装、企業のパンフレット、名刺、事業やサービス名、看板などです。
更には、社員のユニフォームや服装、振る舞い、作業風景なども品質、クオリティに対する大きな手がかりとなります。
特に重要性が高いものがホームページです。ブランディングされているロゴやブランドメッセージをはじめ掲載写真や文章、フォント種類までお客さんから見た品質やクオリティの良し悪しを判断されてしまいます。
弊社は、有難いことにクリエイティブチームが近くで支えていただいており、前述の目に見える全てのものを制作していただけます。名刺作成の折は、紙の質や種類に至まで指定され驚きました。
クオリティに拘り、質を高めることは企業経営の中で重要であり、これを形にしなければいけません。最も大切なことは、「誰に向けて」という客層戦略から導かれたものでなければいけないことです。これがなければ効果が出ないとなってしまいます。