戦略日記
知識の差は社長の差 #94
日本国内の中小企業は99.7%で地域や経済を支えています。
個人事業主と法人を合わせると約600万社で10人に一人は社長です。
経営は、社長の実力が問われることは言うまでもありません。この実力の源泉となるのは知識です。
当たり前ではありますが、雑学や物知り的な知識ではなく「経営は何で出来ているのか。」を知ることです。
大局的にいえば、経営はお客づくりのための戦略と戦術の要因で成り立っています。
ところが、戦略と戦術の違いがわからず、持ち前の情熱やバイタリティで戦術だけを突き進めていってしまうケースを多く見受けます。
なぜこうなってしまうのかと言えば、残念ながら戦略と戦術の知識がないからです。
特に戦略については経営に与える重要度が大半を占めるのですが、これを知らない経営者は多数となっています。
知らないから当然となりますが、目に見える戦術のことばかりを勉強したり、思考を巡らせてしまいます。結果、上手くいったとかいかなかったとか現象対応型の経営となってしまいます。これは無意識にサイコロ振りなどギャンブル的な経営を行っているのと変わらないとも言えます。
一方、戦略は法則に基づいた経営の心臓部となり、根拠をもとに再現性のある経営の仕組みをつくっていくことです。
市場占有率の高い強者企業は、一律的に高度な経営戦略を構築して競争優位性を実現して利益を上げています。
このような戦略の知識を社長であるならば知っていただきたいと心底思います。
何故なら、冒頭のように国内の99.7%が中小企業であり経済や地域を担う重要な存在だからです。大切な社員やご家族などを素晴らしい経営戦略で守っていかなければなりません。
「知らないより、知ろうとしないことが罪」という格言があるように、知らないと経営がとんでもないことになると言っても過言ではありません。
経営の差は、知識の差。知識の差は、社長の差となります。
知識があってこそ知恵の実践となるのです。