戦略日記

経営の再現性を高める #58

経営の再現性を高める #58

戦略構築の要諦は、経営を仕組みとしてロジカルな領域を幅広くつくることにあります。

大切なことは、再現性があるか。そして再現性をいかに高めていくかです。

現場で戦術展開をする社員が仕事で良い結果が出た時は、再現して同様な成果を持続的に出していけるかどうかです。

お客さんを喜ばすことが出来た場合、何度でも繰り返し再現できれば当然、顧客満足度は高まっていくはずです。

これを特定の社員だけが出来るのではなく、他の社員も同じように出来る、成果が出るように経営の仕組みとして戦略を構築する社長の頭脳と手腕にかかっています。

こうすることで会社全体(組織)として生産性(一人当たりの粗利益)は数倍にも高まります。

ある優秀な社員だけが出来ることに満足することなく、誰が担当しても一定の成果が出せるということです。

私の過去の苦い経験ですが、社員の成果の善し悪しを個人の取り組む姿勢や能力が不足しているのではないかと、外部の社員研修へどんどん参加してもらったことがありました。

不足していたのは、社長の戦略なのです。

どんなにお金をかけて外部研修へ参加してもらっても、辞めていきます。そうすると、また採用活動をして教育という名目で社員研修の繰り返しとなります。
これだと、いつまで経っても場当たり的な経営となってしまいます。

戦略を根幹にした経営の仕組みが再現性高く構築してあれば、社員が成果を出せるまで、いわゆる一人前になるまでのリードタイムを短くすることが可能となります。

名古屋から東京まで新幹線の所要時間は1時間40分。

運転士は、誰が行ってもピッタリ時間通りに運行されます。勿論、運転士はトレーニングを繰り返し重ねています(量×質)が、仕組みとしてしっかり構築されているからなのです。

お客さんに喜んでいただく接触頻度を幾重にも設定し、誰が担当しても一定の成果が出せる再現性をいかに高くできるかが重要となります。