戦略日記
継続しなければ成果は出ない #99
この歳になって、ようやく「継続は力なり」という格言の重要性が骨身に染みるようになりました。
言葉の意味を頭でわかっていても継続することの大切さを諌めてくれる人はいませんので、どうしてもこういった泥臭いことよりもテクニック(戦術)などに走ってししまいがちです。
何かを何十年も続けてきて極めてきた人にとっては、少しばかり何かをやっただけのテクニックは”付け焼き刃”に過ぎないことを充分知っています。
自身の経営人生において、一つのことに集中してずっと続けて来ていることは果たしてあるだろうかと自戒の念を感じています。
経営の勉強も然りです。
経営に携わって30年を数え、これまで様々な勉強をしてきましたが流行のように「○○経営」の類いが幾つもあったことを思い出します。
あれ以降「○○経営」は、どうなってしまったのでしょうか…。今や耳にすることは無くなっています。
戦略社長塾修了者限定で経営実践ジムという会員制の勉強会があります。キックオフして約二年半になりますが、正に「継続は力なり」となっています。
毎月、会員さんが自社の業績と戦略について発表を行う社外取締役会議というパートがありますが、回を重ねるごとに業績が上がり、会員さん同士での議論の内容が戦略的になっているのです。
大変失礼ではありますが、スタートした当初に比べて、その成長度合いに明らかな違いがあります。これは正に時間投入量の差となっているのだと実感します。
継続するには、引き算をして一つに集中することが必須といっても過言ではありません。
何故ならば、あれこれと数が多ければ継続することは物理的にも限界があるからです。「何かを数多くやって何十年も継続しています。」という人を見たことがありません。何かに集中して同じことを続けていくことほど大変なことはありません。
人は誰もが同じことを続けていくことに飽きてしまいます。
続ければ続けるほど継続性の大変さと苦労がわかってきます。それでも続けていくことは本当に至難の業と言えます。
しかしながら志高く、カテゴリ1位が経営の目的であるので目的達成の為には継続する以外ないと言えます。
同じことを続けることは、本来誰にでも出来ることですが実は誰にでも出来ることではありません。競合他社も同様であり、自社が続ければ競争優位になれるのです。(投入量で3倍必勝となり4倍で圧勝となる)
成果を出すには継続することが大切なのではなく、継続することは絶対条件であると痛切に感じます。